ポイントを押さえて「頑張りすぎない感染症対策」
2020年11月19日 ach naviブログ

目に見えないウイルス。子どもやおなかの赤ちゃんを 感染から守るために、何をどこまでやるべきなの…?

悩んでいるママ・パパのために、子育て支援と子どもの看護の専門家が教えてくれます!

(「ach」2020年秋冬号 特集記事より)

※本特集の内容は2020年8月31日時点の情報に基づいています。

 

☆子どもの看護の専門家☆

地方独立行政法人 総合病院 国保旭中央病院 小児救急看護認定看護師

大島 誠(おおしま まこと)さん

医療現場で活躍するかたわら「小児救命認定看護師」の普及活動を行う。子どもの身体的な状況から緊急度を判断し、子どもの事故予防やホームケアなどを幅広く担っている。

 

 

☆子育て支援の専門家☆

一般社団法人ママリングス代表 コミュニティナース/看護師

落合香代子(おちあい かよこ)さん

大学病院における小児・成人のリハビリ病棟のナース経験を経て、子どもの発達や子育て支援の現場へ。地域での虐待防止活動を推進する一般社団法人を設立、運営を担っている。

 

 

 

 

※こちらのデジタルブックもあわせてご覧ください。

(クリックで移動します)

 

  

 

◆【マンガでわかりやすい!】おうちでは、どこまで対策を行えばいいの?

 

◆新型コロナウイルスって何?

 

◆子どもに接する際、意識しておきたいこと

 

◆感染症対策Q&A「エアコンをつけているときの換気は?」

 

◆感染症対策Q&A「赤ちゃんの手はアルコール消毒をしてもいい?」

 

◆感染症対策Q&A「免疫力を高めるには?」

 

◆ 感染症対策Q&A「おうちでスマホを見せてもいい?」

 

◆感染症対策Q&A「おむつ替えコーナーを利用するときは?」

 

◆感染症対策Q&A「子育てひろばに行ってもいい?」

 

◆大島さん、落合さんからのメッセージ

 


 

【マンガでわかりやすい!】おうちでは、どこまで対策を行えばいいの?

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスって何?

 新型コロナウイルス「COVID-19」は、風邪のウイルスの一種、コロナウイルスが変異したもの。コロナウイルス自体は風邪の原因の10~15%といわれるほど身近なものですが、感染力が強い上にワクチンや特効薬がないところがCOVID-19の問題点です。

 飛沫感染をするウイルスには、飛沫が飛ばない距離を保つことやアルコール消毒が予防に効果的。飛沫感染のウイルスでも、飛沫が手につけば、そこから接触感染することもあります。感染経路を特定することは難しく、ウイルスも多様なため、あらゆる感染症の予防は手洗いが基本となっています。

 

 

 

子どもに接する際、意識しておきたいこと

 子どもが新型コロナウイルスに感染する場合、ほとんどが親からの感染といわれています。子どもに四六時中マスクをつけさせたり、外遊びを制限するよりも、行動範囲が広い大人が家の中にウイルスを持ち込まないようにすることが、感染防止にはとても大切です。

 子どもに接する際、意識しておきたいのが「子どもは大人よりも低い場所で生活している」ということ。子どもは落ちていく飛沫を多く受けやすくなるので、くしゃみや咳をするときは子どもから離れる、顔をそむける、部屋をこまめに換気するなどの対策が有効です。
 子どもの「高さ」を意識するようにしましょう。

 

  

 


 

感染症対策にまつわるママ・パパのお悩みについて、大島さん・落合さんに聞きました!

 

感染症対策Q&A「エアコンをつけているときの換気は?」

 換気で冷気・暖気が逃げる分、効率を上げましょう 

 

「2時間を目安に10分ほどの換気で、空気中に漂うウイルスからの感染リスクを下げられます。

 せっかくの冷気・暖気が逃げてしまうのはもったいないですが、その分、サーキュレーターや扇風機を活用して、冷暖房効率を上げましょう。

 暖房のときは天井付近にたまりやすい暖気をかき回すように、冷房のときは足元にたまりやすい冷気を部屋全体に行きわたらせるようにすると◎。家具など風をさえぎるものを避けながら空気を循環させましょう」(落合さん)

 

 

 

感染症対策Q&A「赤ちゃんの手はアルコール消毒をしてもいい?」

 蒸しタオルでふいてあげるだけでもOKです 

 

「感染症対策の基本は手洗いですが、赤ちゃんや小さな子どもは洗面所で手洗いができませんね。そんなときは、蒸しタオルなどでやさしく手をふいてあげましょう。

 消毒のためアルコールを使うことは、デリケートな子どもの肌を乾燥させ、かえって肌荒れのリスクにつながります。日ごろからクリームなどでしっかり保湿ケアをして、肌のバリア機能を保ってあげることも大切ですよ」(落合さん)

  

 

 

感染症対策Q&A「免疫力を高めるには?」

 恐がりすぎずに日々を過ごすことが大事です 

 

「“恐怖”や“不安”は人体に非常に大きなストレスを及ぼします。ストレスは免疫力を低下させる主たる要因の一つ。恐がりすぎず、頑張りすぎず、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう」(大島さん)

 

「食べることは免疫力に関わりますが、毎食きちんと栄養バランスを整えなくちゃ!と頑張りすぎないで。食が細い子も、体重や身長が増えていれば大丈夫。ママやパパが笑顔でいることのほうが大事ですよ!」(落合さん) 

 

 

 

感染症対策Q&A「おうちでスマホを見せてもいい?」

 時間と感染リスクを考慮した上で使用を 

 

「スマホやテレビの画面から発せられる光には“ブルーライト”が含まれています。ブルーライトは脳を覚醒させ、夜眠りにくくなるだけでなく、仮性近視の原因にもなります。見せる時間には十分な配慮を」(落合さん)

 

「除菌・消毒が頻繁にできない電子デバイス。特にスマホやビデオ通話に使うパソコンには、飛沫が付着している可能性があります。大人が通話などに使ったあと、そのまま子どもに触らせるのは避けましょう」(大島さん)

 

 

 

感染症対策Q&A「おむつ替えコーナーを利用するときは?」

 除菌処理をしたあと、防水タイプのシートを 

 

「ウイルスの種類によっては、排泄物からも排出されるものがあります。おむつ替えコーナーやトイレのチャイルドキーパーを使う際は、除菌シートでふき取りすると安心です。

 おむつ替えの際、赤ちゃんのおしりの下にシートを敷く方もいますが、ウイルスは布を簡単に通過してしまいます。必ず防水タイプのものを使いましょう。

 また、使用後のシートが新たな感染源になることもあるので、使い捨てタイプがおすすめです」(大島さん)

 

 

 

感染症対策Q&A「子育てひろばに行ってもいい?」

 もちろんOK! 感染症対策の事前確認を 

 

「子育てひろば(児童館や保健センターなど)は、休館していなければ利用してもOK。

 感染症をもらうリスクはゼロとはいえませんが、子育てひろばにはたくさんのメリットがあります。事前に『どんな感染症対策をしていますか?』と、施設への問い合わせや、ウェブサイトのチェックをしておくと安心ですね。

 もちろん、子育てひろばに連れて行くことがかえってストレスになりそうなら、無理して外出をしなくても大丈夫ですよ」(落合さん) 

 

 

 

大島さん、落合さんからのメッセージ

最後に、大島さんと落合さんから皆さんへメッセージです。

 

「新型コロナウイルスは指定感染症。感染者は入院(隔離)や就業制限の対象になり、家族が離れて入院生活を送らなければなりません。

 小さなお子さんがいる場合、医療機関によって対応は異なるのですが、『もし感染したらどう過ごすのがベストか』を、夫婦でよく話し合っておくことが大事です。夫婦の価値観を確認し、方針を考えておきましょう」(大島さん)

  

「新型コロナウイルスに限らず家庭内に感染症を持ち込むのは、ほとんどの場合、大人です。ママ・パパは、日ごろからインフルエンザなどのワクチンをきちんと接種しておきましょう。

 妊婦さんがいる家庭は、パパが風疹を持ち込む事例もあります。赤ちゃんができたら、プレママ・プレパパの風疹抗体検査も忘れずに!」(落合さん)

 

 


 

なお、特別寄稿「新型コロナにママが感染 そのとき子どもは、家族は」、小児科医からの緊急メッセージ「赤ちゃんのワクチン接種や定期健診を控えないで!」は、デジタルブックでお読みください。

 

 デジタルブックは、こちら 

 

※本特集の内容は2020年8月31日時点の情報に基づいています。

 

 

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