NEW vol.05「感受性期の視機能発達」目の専門家が視機能の発達に関して教えます! 


2018年2月7日 ach naviブログ

これまで月齢に応じた目の発達に良いことと、発達しているかの確認に関してご紹介し、前回のvol.04では
視覚発達の促進期に特にしてはいけないことをご紹介しました。
 
まだ、ご覧になっていない方はバックナンバーをご確認ください。
 
今回は感受性期の視機能発達に関してまとめてみました。
 

 

まず、8歳頃(感受性期間)までにおける視機能発達には転換点が3回あります。

それは、生後半年(6ヵ月)、3歳、6歳です。

 

赤ちゃんは生後半年ころから視機能が急速に発達し始めます。

3歳を迎えるころには視力と両眼視機能(立体視など)の二つの視機能が発達。

ちなみに、視力は3歳児にとって視力検査そのものの理解が困難なため、視力0.5以上を検査時に安定して応答できれば問題はなさそうだとお考えください。

 

6歳になるころには大人と同様な視機能に発達します。

 

実はこの視機能発達の転換点に健診が行われているんです。

 

6ヵ月健診は視機能の発育が始まったばかりで、瞳の中の反射や外見から判断できる他覚的評価を行います。

 

視力検査など子どもの自覚応答検査が行われる3歳児健診、就学前健診の視機能評価についてはもう少し詳しく紹介します。


【3歳児健康診断】

目に関しては弱視や斜視、屈折異常といった疾患を早期に発見し、治療に結び付けることを目的としています。

 

特に弱視は早期に治療することで改善できる疾患なので、視力結果に不安を感じたら眼科を受診してください。

 

検査の方法は自治体によって異なりますが、視機能検査は家庭で行うことが多く、視力0.5以上見えているかが基準とされています。

 

視力検査は絵視標(動物など)や大人と同じ(ランドルト環/C型の切れ目を答える)を用いる場合があります。

ただ、視力検査そのものが3歳の子どもにとって理解が難しい場合が多く、家庭での検査が難しいと判断された場合は、健診時に検査スタッフ(視能訓練士)による検査で屈折検査、立体視検査、眼位検査をしてもらいましょう。

「おそらく見えているのでは・・・」と安易に考えることなく,健診会場で検査スタッフに問い合わせてください。


 

※小児の場合、混乱を避けるためにランドルト環(C)は一つだけ表示して視力を検査します。 

 

【就学時健康診断】

初等教育開始前のお子さんに対して、心身の健康を確認するために就学時健康診断が行われています。

 

疾病や異常を発見し,必要な治療や支援を行うとともに、お子さん自身と保護者が健康状態に気を配る機会でもあります。

 

健診項目に視力検査(ランドルト環/C型の切れ目を答える)があり、A(1.0)、B(0.7)、C(0.3)、D(0.3未満)の4段階にスクリーニング評価されます。

視力検査は自覚的検査なので,慣れない環境で緊張したり不安になったり上手く答えられない場合も多くありますので、お子さんの状態を注意深く見てあげてください。

 

焦らずゆっくり説明しながら,検査することを心がけましょう。しかしながら、視力検査結果でCやDと評価された場合は、必ず眼科を受診してください。


【健診時で良く尋ねられること】

「ゲームばかりしていると眼が悪くなるのか?」という保護者からの問い合わせを最も多くお受けします。

 

結論から言うと、ゲームを行う一日当たりの時間ルールを守ってさえいれば問題ないと考えています。

その際、部屋を明るく保つこと、ゲーム機と眼を必要以上に近づけないことに気を付けてください。

 

ゲームは子どもにとって夢中になれる魅力的なことのひとつです。

私たちはその魅力に着目し、研究を重ねて、子どもの視機能検査及び治療に応用できれば、子どもにやさしい眼科医療につながる可能性があると考えています。

 


次回もお子さんにとってとても魅力的なゲームに関して、専門家にお話をお聞きします!

 

今回お話を聞いたのは・・・

北里大学 医療衛生学部 

半田知也教授

 

 

Tomoya Handa Profile

2006年北里大学大学院眼科学を修了(医学博士)。同年、北里大学医療衛生学部視覚機能療法学助手、2005年に講師、2013年に准教授、2016年より教授。視能訓練士免許(国家資格)

眼科医療技術で社会に貢献する「実学的思考」をモットーに、眼科医療はもちろんのこと、3D映像監修、LED照明開発、玩具、自動車、スポーツ視覚トレーニングなど、様々な分野を繋ぐ視機能の専門家として活躍中。研究開発した視機能検査訓練機器「タブレット型弱視訓練装置(オクルパッド/Occlu-Pad®)」は眼科医療で広く用いられている。

 

視機能の発達ブログのバックナンバー

vol.01「目の成長を考える」

vol.02「1歳までの目の成長」

vol.03「1歳までの目の発達状況」

vol.04「視覚発達の促進期に特にしてはいけないこと」

 

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